東京都世田谷 日常と災害時をつなぐ「食の防災力」
日常と災害時をつなぐ「食の防災力」
報告者:神田由佳防災士
区の社会福祉協議会やまちづくりセンター、子育て中のママ向けなどに「ポリ袋調理」体験会や地域で「朝コミュニティ食堂」を開催。地域の方々との顔の見える繋がり作りのきっかけの1つとして食を通して活動中
【朝コミュニティ食堂】
朝コミュニティ食堂は、地域の誰もが気軽に立ち寄れる「朝ごはんの場」です。
単なる食事提供ではなく、以下のような複数の役割を担っています。
災害時の共助の土台づくり
防災カードを配り1日1アクションできる防災豆知識の提供
防災ボトルの販売
顔の見える繋がり(子供〜高齢者まで)
朝は一日の中でも人の状態が表れやすく、「来ない」「元気がない」といった小さな変化に気づきやすい時間帯です。この“日常の接点”が、災害時には安否確認や助け合いにつながる関係性として機能します。また日頃の食生活を整え健康作りを意識すると災害関連死の予防にもつながり、災害時にも「動ける体」をつくる基礎や心を落ち着かせ、不安を和らげる効果があります。
【災害時に役立つ!ポリ袋でつくる災害食セミナー】
世田谷区喜多見社会福祉協議会(40名参加)
世田谷区喜多見まちづくりセンター 喜多見地区防災塾(28名参加)
世田谷区おでかけひろば ぶれす、クスクス
親子向けなど
世田谷区は在宅避難を基本としています。地域住民の方々に災害時、自宅で安心して3日間過ごせるよう調理方法や備蓄食品などお伝えしています。実際にみんなと一緒につくるといざという時慌てずにすみます。防災が後回しになりがちな方でもの参加者同士一緒に作って食べると自然と防災意識が高まります。
ポリ袋調理とは
ポリ袋調理は、耐熱性のポリ袋に食材を入れ、湯せんで加熱する調理法です。災害時に限らず、日常でも活用できる点が大きな特徴です。
ポリ袋調理のメリット
燃料を最小限に抑えられる
- 洗い物がほぼ不要
- 同時に複数品目を調理できる
- 衛生的で感染症対策
おわりに
災害はいつ起こるかわかりません。だからこそ、日常の中で自然に備える仕組みが必要です。「一緒に朝ごはんを食べたことがある」「顔と名前を知っている」その関係性と、日頃から慣れ親しんだ調理法が、災害時の安心と行動力につながります。食を通じた防災の取り組みが、各地域に広がることを願っています。







