長野県支部 イタリア式避難所システムをもとにした実働訓練に参加 3/20~21
支部長 大久保隆志
日本防災士会長野県支部が構成団体として加入している「長野県災害時支援ネットワーク」が主催する実動訓練が行われました。日本では初めての試みだそうです。
能登半島地震でもそうでしたが、災害関連死が減っていない状況を何とか食い止めるための問題提起でもあり、1つの実証実験としての取り組みです。中間支援組織として民間団体の取り組みという位置づけで、訓練参加者の衆知を集め今後に向けた方向性を模索するねらいがあります。
長野県諏訪市 諏訪湖多目的広場を会場として、20日には坂井学防災担当大臣、内閣府後藤隆昭参事官、金子ゆかり諏訪市長も視察に見えました。同日、長野県支部からは12名が参加して設営などを行いました。支援ボランティアは総勢80名でした。
21日は県内外から約250名が終結。前日に設営されたテント、EZドーム、トイレ、シャワー、洗濯機、キッチンコンテナ・キッチンカー、そして支援者役(110人)と避難者役(90人)にわかれて実働訓練が行われました。
日本防災士会長野県支部メンバー19人は、駐車場誘導や受付のお手伝いをしつつ訓練に参加させていただきました。
訓練では、食・子ども・DWAT・災害VC・在宅避難者の把握など分野別実働とリーダー会議による情報集約、成果の共有などが行われました。
ここから出てくる「課題」こそが、今後に繋がっていく重要な要素になります。
防災に関して「現場に近づいて多角的に見る目」「俯瞰的に全体を見回す目」「時の流れをしっかり見ていく目」を持ちながら、これからのあるべき姿を模索していくことが求められていきます。
最後の撤収まで作業してくださった県支部の皆さん、長野県災害時支援ネットワーク、参加ボランティア、全ての関係者の皆さま、ありがとうございました。とても貴重な体験となりました。長野市の中学2年生防災士も参加されていて、お話できて感激いたしました。